テーブルの上のファーブル * クラフト・エヴィング商會

- 作者: クラフト・エヴィング商會,坂本真典
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/05/26
- メディア: 単行本
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目次の物語とでも言いましょうか。物語の目次といいましょうか。
大きく違うのですが、どちらも間違ってないので、ひとまずそのようなものから始まるこの一冊の本
文体を真似てご紹介するのが、最も「適当」と思いまして、なんとかこの本の魅力をお伝えしたいと思います。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
作者は「クラフト・エヴィング商會」
「商會だなんて」と不思議に思われるかもしれませんが、
ご夫婦(吉田篤弘氏・浩美氏)で運営されている「商會」であります。
彼らが取り扱うものは、さまざま
―今回は
正体不明のピース缶やら最後が曖昧な鉛筆たち
ハンバーガー、時間に追われる人の救世主・インスタントコーヒーと
インスタントコーヒー・カフェ
眠りの電球 そしてやはり『テーブル』
あと「よく耳にはするけれど、
一度として見たことのないもの」たちを集めた「ないものあります」
とか
「よしんば」の座った「言葉の椅子」
とか
これは、どうにもキミのための本であります。
どうですか、くすぐられませんか。
舌の滑らかな語りにゆらゆらと連れられ、
あまりのムダのなさにただ驚かされるばかりです。
そう、これは読めばわかることです。
余分なモノは決してありません。
読めばわかるのです。
広告、コラム、1コマイラスト
雑誌だろうか、いや本だ
本だろうか、いや雑誌か?
どういうわけか、僕はバスの切符売りになってしまった。子供のころはパン屋になりたいと思っていたのに、あるとき、街灯の下を歩いていると、とつぜんバスの切符売りになっていた。仕方ないので、僕は「パン屋になりたかった僕」にバスの切符を売り、どこか遠いところでパン屋になるよう別れを告げた。ずいぶん昔の話だ。
《ドーナツの袋に書いたきれはし》 より
もう一度、いや何度でも言いますが
これは、どうにもキミのための本であります。
どうですか、くすぐられませんか。
こどもじゃないのです
おとななのです
お酒も飲むし、煙草も呑むぞの
おとななのです
童話の現実を突きつけるこどもではなく
童話の嘘に目をつむるほどおとなでもなく
でもたまにはお酒でも煙草でもないものに
酔わせていただきたいのです
そこに「クラフト・エヴィング商會」は
ぴたり ハマッてくれます
いま少し現実と幻想の区別をつけがたい方に
また
穏やかさと「適当」を追求する方に
答えがきっとココにあります。
どうぞ、至福の日常時間とその延長へ
もしくは
どうぞ、極上の非現実的旅路へ